TCCCAニュースレター vol.15 2021年10月15日発行

みなさんすでにご存じかと思いますが、5日(火)、「現代の気候研究の基礎」を築いた真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞されました。(今号の記事内でもご案内しています。)おめでとうございます!ノーベル物理学賞を地球温暖化という気象ジャンルで受賞したのは画期的な出来事。これは地球温暖化に対する世界の様相の現れではないでしょうか。地球温暖化は決して、将来の問題でなく、すでに現実の大きな脅威となっています。

今号も、日本や世界を取り巻く気候変動や温暖化についての最新情報をお届けします!


◆CONTENTS◆-------------------------------------------------------------


|1|インフォメーション


[主催・共催・協働事業]

No.1 【eco端会議「おいしく食べて、体も地球もよろこぶ。やさしい「食」について考える」10/29開催】

No.2 【11/27開催「第12期とっとりエコサポーターズオンライン養成講座」】

No.3 【発表!「こども自然エネルギー研究所」自由研究&ソーラー工作コンテス表彰作品】


[他団体事業]

No.1 【10/15開催「COP26直前 パリ協定第6条基礎講座」】

No.2 【​​10/29(金)オンライン脱炭素セミナー「1.5℃目標2050年脱炭素に向けて 私たちには何ができるの?」】

No.3 【オンラインセミナー「第6回 EUの動向から考えるバイオマス発電の先行き」】

No.4 【令和3年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書​​の解説】

No.5 【連続セミナー第6回「カーボンニュートラルに必要とされる建築分野の対応」】


|2|トピック《気候変動(地球温暖化)関連情報》

(1)地域・県・国内の動き

No.1 【2021年のノーベル物理学賞に真鍋 淑郎さん 二酸化炭素の温暖化影響を予測】

No.2 【ノーベル物理学賞受賞!真鍋さんが開拓した「気候モデル」は何がすごいのか?今こそ基本的な疑問に答えます】

No.3 【2017年の排出量公表「温室効果ガス排出量トップ50社」エナジーシフト】

No.4 【ホント?ウソ?バイオマス発電はカーボンニュートラル?|FoE JAPAN】

No.5 【二酸化炭素排出量実質ゼロへ 再生可能エネ扱う電力会社 福島 |NHKニュース】


(2)世界の動き

No.1 【国連 気候変動問題も人権問題であると始めて認める】

No.2 【​​イタリア「水爆弾」で半日に半年分の雨、ヨーロッパの観測史上最大】


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|1|インフォメーション


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[主催・共催・協働事業]


No.1 【eco端会議「おいしく食べて、体も地球もよろこぶ。やさしい「食」について考える」10/29開催】


私たちの生活や健康、日々の充実感に欠かせない「食」。

異常気象が増えて農業や食糧への影響が懸念される中、実は食にまつわる気候変動への影響は3〜4割にもなるとして警鐘が鳴らされています。

今回は、鳥取県で自家栽培の無農薬野菜と玄米ごはんの料理など、感度の高い食を提供する「日々の糧」店主の細田 弘恵さんと、鳥取県国府町で極力農薬の使用を控え有機質肥料で栽培したお米を生産する「吉永農園」代表の吉永 昇平さんをお迎え。

「生産」と「消費」の現場から、やさしい「食」について考えてみませんか?


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No.2 【11/27開催「第12期とっとりエコサポーターズオンライン養成講座」】


11月27日(土)開催の今年度のエコサポーターズ養成講座は、福山 佳那さん(気象予報士/日本海テレビジョン)、小嶋 公史さん(IGES関西研究センタープログラムディレクター)、江守 正多さん(国立環境研究所地球環境研究センター副センター長)ら県内外の専門家・実践者が登壇。企業や消費者の立場からできる『温暖化対策』を共に深く学び合い実践する仲間に出会える【とっとりエコサポーターズ養成講座】にご参加を!


…第12期とっとりエコサポーターズ養成講座の詳細はコチラ

…申込はコチラ


参照 とっとりエコサポーターズ養成講座の講師である小嶋 公史さんが登壇された「2050年脱炭素社会の実現に向けて私たちができること〜コロナ禍からのグリーンリカバリー」セミナー。「2050年脱炭素社会の実現」に向けて、大転換に直面しつつある私たちの暮らしがこれからどう変わっていくのかを熱く議論されています。


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No.3 【発表!「こども自然エネルギー研究所」自由研究&ソーラー工作コンテス表彰作品】


「自然エネルギーの博士になってほしい!」「温暖化対策や自然エネルギーに興味を持ってもらうきっかけになれば」という思いで開催した『夏休み!自由研究 こども自然エネルギー研究所』。子どもたちの学びや取り組みの成果をまとめた、たくさんの作品が集まりました。その中から、自由研究&ソーラーエコハウス工作コンテストの結果を発表します!


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[他団体事業]


No.1 【10/15開催「COP26直前 パリ協定第6条基礎講座」】


10月15日(金)、高橋 健太郎さん(気候変動とエネルギー領域副ディレクター)が登壇し、「COP26直前 パリ協定第6条基礎講座」が開催。

各国が相次いで温室効果ガスの新たな排出削減目標を表明するなど、パリ協定の目標達成にむけて世界の動きが加速しており、COP26直前のG20まで続く詰めの作業。パリ協定には実施するために必要な実施指針が決まっていない議題があり、それはCOP26の焦点ともなるパリ協定第6条、市場メカニズムに関するルールです。本ウェビナーではパリ協定6条を解説。これまでから今後のことまで詳しく知ることができる内容となっています。


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No.2 【​​10/29(金)オンライン脱炭素セミナー「1.5℃目標2050年脱炭素に向けて 私たちには何ができるの?」】


温暖化を止めるには脱炭素社会の実現が不可欠であり、世界は本気の取り組みを始めています。日本政府も2050年脱炭素社会の実現を掲げました。2050年脱炭素社会の実現に向けて、市民も中小事業者も一緒に勉強し考えてみませんか?


日時:10月29日(金)15:00~16:30

オンライン開催(無料、予約不要)

主催:京都弁護士会

内容:

①「2050年脱炭素」はなぜ必要・・・・・・・・・浅岡美恵(京都弁護士会)

②中小事業者の省エネ・再エネチャレン・・・・・山見 拓(ひのでやエコライフ)

③「第三者所有モデル」による「ゼロ円」太陽光発電・・・豊田陽介(気候ネットワーク)

④弁護士会の電力切替、CO2削減のための大修繕計画・・・吉田雄大(京都弁護士会)


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No.3 【オンラインセミナー「第6回 EUの動向から考えるバイオマス発電の先行き」】

現在、欧州連合(EU)は再生可能エネルギー指令(EU-RED)の改訂作業に入っています。バイオマス発電については、森林などのからの土地利用転換を伴って生産された燃料を除外するなどの持続可能性基準が設けられていましたが、生物多様性への影響を最小限とすること、カスケード利用など基準が厳しくなる方向です。しかし、まだまだ大きな議論があるのが現状。12日(火)、EUのバイオマス政策の専門家が登壇され、バイオマス発電の今後や日本への示唆について学ぶオンラインセミナーが開催されました。鳥取県の発電割合で一番多いバイオマス発電について、世界の動向から考えてみませんか?

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No.4 【令和3年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書​​の解説】


政府が国会に提出する当年度の環境の状況に関する年次報告、翌年度において講じようとする環境の保全に関する施策についてまとめて公表する「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」。令和3年版は、国内外の環境・循環型社会の形成・生物の多様性の状況等に関する年次報告書です。 今年のテーマは「2050年カーボンニュートラルに向けた経済社会のリデザイン(再設計)」。 本動画では、第1部総説の第1章「経済社会のリデザイン(再設計)と3つの移行」について詳しく解説しています。

 

…動画はコチラ

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No.5 【連続セミナー第6回「カーボンニュートラルに必要とされる建築分野の対応」】


夏季6回連続セミナーとして開催された「JIA2050カーボンニュートラル連続セミナー」。第6回は「カーボンニュートラルに必要とされる建築分野の対応」と題し、田辺新一教授(早稲田大学創造理工学部)が登壇。日本におけるエネルギー革命の進め方、 誰も取り残されないような進め方について最前線からの解説をされました。建築分野のみならず、日本のCO2排出率の内訳など、データに基づいて取るべき対策がとても分かりやすく見えてくるお話です。


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│2│トピック《気候変動(地球温暖化)関連情報》


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(1)地域・県・国内の動き


No.1 【2021年のノーベル物理学賞に真鍋 淑郎さん 二酸化炭素の温暖化影響を予測】


スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を日本出身で米国籍の真鍋 淑郎さん (米プリンストン大学上席研究員)に授与すると発表。物理法則をもとに、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が気候に与える影響を明らかにし、CO2影響や気候モデルの先駆的研究は、人類が気候変動の危機を知る上で重要な化学的知見の提示です。その警鐘はIPCC第6次報告にまでつながっており、世界中で温暖化研究が進むきっかけとなったことは間違いありません。


…ノーベル賞2021 NHK特設サイトはコチラ

…日本経済新聞の記事はコチラ

…ヤフーニュースの記事はコチラ



No.2 【ノーベル物理学賞受賞!真鍋さんが開拓した「気候モデル」は何がすごいのか?今こそ基本的な疑問に答えます】


とっとりエコサポーターズ養成講座の講師 江守 正多さんによるコラムです。

今年のノーベル物理学賞を受賞された真鍋 淑郎博士。江守さんも同じ研究分野の専門家としてメディアに出演されている姿を多く目にしました。

本コラムでは、物理法則に基づき地球の気候をコンピュータでシミュレーションする「気候モデル」の研究のすごさと、それが「物理学」とよぶにふさわしい科学的営為であることを読者に少しでも伝わればと解説されています。

(11月27日のとっとりエコサポーターズ養成講座ではそのあたりもお話していただくことになると思います。)


…詳しくはコチラ



No.3 【「温室効果ガス排出量トップ50社」エナジーシフト2017年の排出量公表】


脱炭素の流れが加速し、日本企業も温室効果ガスの排出ゼロに向けて、産業構造の転換を迫られています。現状、どの業種、企業がどれだけCO2を排出し、削減に向けた取り組みを進めているかを政府の公表データなどをもとに、「温室効果ガス排出量トップ50社」がランキングされました。民間企業レベルでも温暖化ガスの排出抑制に向けた新事業の開発や方向転換がすでに始動。カーボンニュートラルの実現に向け、官民一体となって動き出しています。日本の統計は2年前のものが最新となってしまうので、現時点での状況を表しているとは言えないものの、傾向は読み取れるところから注目です。


…詳しくはコチラ

…環境省のウェブサイトはコチラ



No.4 【ホント?ウソ?バイオマス発電はカーボンニュートラル?|FoE JAPAN】


再エネ率が高いと言われる鳥取県ですが、その多くを占めるようになったバイオマス発電からの電気。これからどうやってエネルギー自給やRE100(RenewableEnergy:再エネ)を目指していくべきでしょうか。まずは情報を得て、考えていきましょう。バイオマス発電の仕組みや状況が6分ほどの分かりやすい動画にまとめられています。ぜひご覧ください。


…動画はコチラ



No.5 


【二酸化炭素排出量実質ゼロへ 再生可能エネ扱う電力会社 福島 |NHKニュース】


東京電力福島第一原発が立地している福島県大熊町が、地元企業と連携して再生可能エネルギーを扱う電力会社「大熊るるるん電力」を設立しました。大熊町は「ゼロカーボンビジョン」を策定。2030年までに町内すべての電力需要を再生可能エネルギーで賄い、2040年までには二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目標に掲げています。「町に戻れない住民とのつながりを保つためにも、将来的にはほかの地域に向けても電力を販売していきたい」と社長を務める吉田淳町長。10年ほどかけて設備を整え、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの割合を高めていく計画です。


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(2)世界の動き


No.1 【国連 気候変動問題も人権問題であると始めて認める】


世界保健機関は、年間約1,370万人(全体の約24.3%)が、大気汚染や化学物質への曝露などの環境リスクによるものであると推定しています。

これらを受け、国連人権理事会はこの宣言の採択に至りました。残念ながらこの決議に日本は賛成票を投じていません。


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No.2 【​​イタリア「水爆弾」で半日に半年分の雨、ヨーロッパの観測史上最大】


4日(月)、イタリアの北西部ジェノヴァ県ロッシリオーネという小さな町に、半日で742ミリの雨が降りました。これは12時間雨量としては、ヨーロッパの観測史上最大。半年分以上の雨が半日で降ってしまった計算になります。またカイロ・モンテノッテでは、6時間で496ミリ、ヴァーラ・スペリオーレでは3時間で378ミリの雨が降って、それぞれイタリアの国内記録をあっさりと塗り替えました。イタリアでは、短時間に降る非常に強い大雨を「水爆弾」などと呼び、今回の雨も「水爆弾」が起きたと、一部のニュースで報じています。


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【編集後記】


最後までお読みいただきありがとうございました。


今週からようやく涼しくなってきて秋らしい陽気となってきましたね。10月前半は、真夏日並みの気温に汗ばむくらい。服装も何を選んでいいか分からなくなります。毎年この時期は、家族分の衣類の衣替えを行うのですが、今年はまだまだ暑い日がありタイミングが分からず…。

季節の変化がはっきりしている日本では、6月1日と10月1日は衣替えの日となっており、季節に応じて衣服を着替える習慣が昔からありました。ところがこの頃は、季節の変わり目がはっきりせず、10月1日になったら衣替えとカレンダーだけで衣替えをすると失敗する羽目に。現代では気温に合わせて衣替えをするようになり、この習慣は徐々に廃れてきているようです。しかし、制服のある学校や会社では今もこの習わしが根強く残っているのが現状。「地球温暖化に対応して、衣替えを自由にして―。」昨年、千葉県の高校生が気温の上昇で衣替えの時期が合わなくなっている現状を研究した「気象データから見る衣替え」が賞を獲得し高い評価を得たそうです。

地球温暖化によって四季の長さが変化している日本。現代の気温に合わせて服装や衣替え、そして習わしも順応していくことが必要ですね。

(よねむら)