IPCCシンポジウム くらしの中の気候変動


2019年11月21日に伊藤謝恩ホールにてIPCCシンポジウム くらしの中の気候変動が開催されました。最新の報告書が示す科学的知見、第6次評価報告書への展望について専門家に講演いただきました。パネルディスカッションでは気候変動対策に積極的に取り組む企業や、専門家による気候変動に関わる様々な観点から活発な議論が展開されました。

 インベントリータスクフォース共同議長の田辺清人氏による講演では、IPCC第6次評価サイクルの最新情報について、またIPCCは世界中で行われている研究の評価を政策に密着に関連するものですが、政策に指示を加えるものではないということをお話いただきました。

 国立環境研究所 地球環境研究センター センター長三枝信子氏による講演では、土地関係特別報告書についてお話していただきました。現在世界の食糧生産・加工・流通・調理・消費に関連する活動による排出量は人為起源の21~37%であり、また気温が上がることで森林吸収量が減ってしまうかもしれないことが不安視されています。特に食料供給や生態系保全と調和する気候変動対策についての内容を中心に話されました。その中でも食品ロスを減らすことに着目し、食品ロスを減らすことにより農地を削減することができ、また運搬・放送などの排出が減ることが期待されます。それらの対策間では副次的便利性(ベネフィット)があることをお話されました。

 気象庁 気象研究所 気候・環境研究部 部長石井雅男氏による講演では、海洋・雪氷圏特別報告書についてお話していただきました。都市の暮らしの中では身近に感じることができないかもしれませんが、気候システムの中では雪氷圏はとても重要な存在です。近年の気候変動では日本近海付近海水面が1℃以上上昇することで台風が大型化しています。またこれらの海水面温度の上昇は本州南岸、日本海の上昇が大きくなっています。世界では、気温上昇により海水面が暖められ温度差が少なくなることで海の循環が少なくなっています。海の循環には気候を密接に関わってくることなので気候変動に大きな影響を与えます。また海の循環が行われないと下の方に酸素が供給されなくなるため海の生態系に大きな影響を与えます。さらに海には膨大な植物・動物が存在しそれらは陸域とほぼ同じぐらいの量があります。地球温暖化により海に影響がでることで、亜熱帯の酸素が減り漁獲量が20.5~24.1%減ることが海洋・雪氷圏特別報告書により報告されていることを説明していただきました。


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