今さら聞けない薪・ペレットストーブ!?「TOTTORI STOVE Fes 2021」体験レポート

更新日:2021年11月6日

朝晩肌寒くなってきた、10月23日(土)、24日(日)の秋晴れの2日間。山陰エリア最大級の10メーカー20商品以上が集結した薪・ペレットストーブ展示体験会「TOTTORI STOVE Fes 2021」が開催されました。



化石燃料を使用せず、環境にやさしい暖房設備として利用が広がっている木質バイオマスストーブ(薪・ペレットストーブ)。

環境にやさしいことはなんとなく知っているけど…

なぜ環境にやさしいの?そもそも石油ストーブと何が違う?導入した後のことは?


今回は、そんな木質バイオマスストーブの疑問や魅力を知るべく、人生初のストーブ展示体験会にお邪魔した様子をレポートします!



会場に到着したのは午前11時過ぎ。すでに大勢の人が来場されています!


メーカーの方と熱心にお話し中の方、試食されてる方やストーブの前に座り体感されている方…。参加者層も様々で、年配のご夫婦、子ども連れの家族、1人で来られている若い男性。みなさん思い思いのスタイルでイベントを楽しんでいる様子。





早速、私もストーブの前に座ってみると「…あったかい!」なんだかじんわりと陽だまりのような暖かさを感じます。

炎の揺らぎにも癒され、しばし、ぼーっとしてしまい…薪・ペレットストーブに魅了されていく自分を感じます。




会場を見て回ると様々なストーブがあり驚きの連続。

おしゃれなもの、面白い形のもの、キャンプ用の小さいものや天板や釜で調理できるものまで。薪・ペレットストーブってこんなに種類があるんですね。

おしゃれな見た目の災害時も使える野外用の移動式無電源ペレットストーブ



薪ストーブのような見た目のペレットストーブ



キャンプ用のペレットストーブ



<調理のできるタイプのもの>

オーブン付き薪クッキングストーブ


ピザなどが焼けるペレット窯



石焼き芋ペレット



ますます興味が湧いてきた薪・ペレットストーブ。


お昼前、慌ただしく窯ストーブでピザ作りをされていた、当イベントの主催である田淵金物の田淵社長に、今更聞けない薪・ペレットストーブのあれこれを伺うことができました。




釜ストーブに入れ400℃で1分。プロ並みの仕上がりです!



ーそもそも、石油ストーブやエアコンとの違いってなんですか?

田淵社長:圧倒的に違うのは体の芯から遠赤外線効果で温まるというのが木質バイオマスストーブの一番の特徴ですね。暖かさの質自体が全く違いますよ。あと、料理も遠赤外線の効果で美味しく仕上がります。


確かに。先ほど少し体験させていただいただけでも、石油ストーブやエアコンとは違う、ポカポカと温まる感覚を実感。あれは遠赤外線効果だったんですね。そして、焼き上がったピザもとっても美味しそう!


※木質バイオマスストーブの遠赤外線効果

薪やペレットを燃やした炎からは遠赤外線の熱が放出されます。その遠赤外線は、物に吸収されると熱に変わり身体の奥に浸透する性質を持っているため、身体を暖めてくれます。また、身体に浸透した遠赤外線は皮下組織にある血管を拡張し新陳代謝を高めるそうです。


ー導入に関して気になるのはやはり日々のお手入れ。頻度ややり方はどのように行えばいいのですか?

田淵社長:掃除はガラスを拭くぐらいで1週間に1回ほどで十分ですよ。あとは、灰が溜まったら捨てることくらいですね。


以外と簡単な掃除方法に驚き!そんなに簡単でいいんですね。



ー煙で家が汚れることはないのですか?

田淵社長:基本、自然のドラフトの力で、空気が外に流れる仕組みになっているので、煙突をきちんと施工していれば逆流や充満したりすることはまずありません。


ー煙突から外に出る煙の量はどのくらいなんですか?

田淵社長:ペレットストーブの場合は燃焼効率が高いので、煙は無色透明になります。薪ストーブは薪の含水率20%未満が適切ですが、20%以上になると白煙が出て、不完全燃焼状態になります。煙が出るのは適切な燃焼をせず含水率が高いということです。薪は目安として二夏乾燥させると、割った状態で20%未満の含水率になります。


確かにペレットストーブは煙が無色透明で見えません。


ご近所問題も起こり兼ねないストーブの煙。薪の場合は、適切な薪の調達、保管が重要なのですね。実際に薪ストーブの導入を考えられているお客様から多くある質問も、「煙の問題」「火災のリスク」「薪の調達」なのだそう。



ー薪はどのように調達したらよいですか?

田淵社長:割った状態のものや原木でも販売しています。原木の方がコストが抑えられますが、どこまでご自身でされるかですね。例えば、造園をされているところに雑木が出たらもらいに行かれる方もいらっしゃいます。それは様々ですね。





ーお店では薪やペレットはどこから仕入れているのですか?

田淵社長:薪の場合、楢は県産材ですし、若桜の林業業者の方から仕入れも行っています。ペレットはもう鳥取では生産しておらず、岡山県真庭市から仕入れていますね。うちでもゆくゆくは生産しようと計画を立てています。あと、キクラゲの菌床(おが屑)をリサイクルしてペレットの開発もしているところです。それができたら環境の循環という面では色々と可能性を感じています。


鳥取県産材の楢の原木をチェーンソーでカット


木質ペレット



ー薪ストーブを導入することによる地域への影響はありますか?

田渕社長:まず、山に人の手が入って、間伐や伐木することよって光が入り、山が循環していきます。そうしなければ水質も悪くなるし、土砂崩れが起きる危険性も増えます。

そして、一番の利点としては石油とは違い、CO2を吸収した木材を熱エネルギーとして使うことによって、対価的にはCO2を発生させますが、プラスマイナス0というところ。そういった面でも極限に自然に負荷をかけるわけでもなく、熱エネルギーを使用できるということです。


※木質バイオマスが循環する仕組み

木は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄積します。その後、木が木質バイオマスとして燃やされ、炭素を放出しても、新たに木を育て、放出した炭素を蓄積すれば、大気中の二酸化炭素量は増えません。このような特性をカーボンニュートラルといい、 木質ペレットや薪などの木質バイオマス燃料は、大気中の二酸化炭素を増やすことなく、エネルギーを生み出すことができます。



木質バイオマスエネルギーは、森や林を守り、人を守る。やさしいエネルギーなのですね。

そして、地元間伐材を利用することにより、森林資源の有効活用ができ、地域経済の活性化に繋がる。全てが循環していることを実感します。



ーご自身も薪ストーブを自宅に導入されている田淵社長。最後に、木質バイオマスストーブの魅力ってなんですか?

田淵社長:やはり炎というものの豊かさ。リビングに炎があることで自然と家族がそこに寄ってきて癒され、生活自体が豊かになりますね。それは導入されたみなさん実感されてます。それで環境にもやさしくって、料理なんかも楽しめる。さつまいもを炉内で温めて焼き芋にしたり、天板でピザを焼いたり。薪ストーブを楽しんでいますよ。


満面の笑みで取材に答えていただいた田淵社長。お昼前の忙しい時間にありがとうございました。


田淵金物ホームページ



「生活が豊かになる。」

とても魅力的な言葉に心を鷲掴みにされてしまいました。

ストーブを囲んでのこのイベント。そういえば、主催者側も参加者もなんだかみなさん、とても良い顔をされているような…。

炎があることにより、自然と笑顔になり、いつの間にか心と身体が癒されているのかもしれません。






木とふれあい、炎でくつろぐ。

自然にやさしく、人も癒される薪・ペレットストーブを私も取り入れてみたくなりました。

この先、新築やリフォームのご予定がある方、この機会に『木質バイオマスストーブ』の導入も検討されてみてはいかがですか?



木質バイオマスストーブ 環境ガイドブック|環境省