kikoumenu_web1b.jpg

テイクアウトをシフトしよう!

2020年は新型コロナ感染拡大防止で、テイクアウトやデリバリーが増え、プラスティック容器の消費拡大とそれに伴い廃棄が問題となっています。

 

 そこで、気候menu事業の2020年度は、withコロナの新しい生活様式としてのデリバリーやテイクアウトを通じて、この容器包装を削減するあるいは環境に負担をかけることが少ない容器利用を促進することを考えました。

コロナ禍での容器状況

pixta_69703083_S.jpg

コロナ禍では持ち帰りや宅配需要でプラ容器の使用量が増加しました。「巣ごもり消費」と「新しい生活様式」で、飲食店や外食チェーンのテークアウトやデリバリー容器の出荷が急増しているという報道が増えています。

日本人はプラ容器が好き?

4384735_m.jpg

 清潔で、汁がこぼれにくい、軽く中身が見えやすいことはプラ容器の利点です。

特に、料理に煮物が多い日本の食事は、どうしても欧米のように紙で簡単に包むことのできない料理が多く、プラ容器が多く利用されています。

しかし、原料は化石燃料なので、ごみとして燃やせばCO2排出増となります。

リサイクルされているといっても、実はサーマル(熱)リサイクルが多く、結局は火力発電所で燃やされ、CO2排出増には変わりありません。

 コロナ禍にあっても、なるべく、使い捨てではない、あるいはCO2排出が実質ゼロとなる紙容器の利用に変えていくことは、とても急がれます。

鳥取県の補助制度

鳥取県循環型推進課は今年度、コロナ禍におけるプラスティック容器廃棄物の増加を防止するために、紙容器等への補助制度を設け活用されました。担当者の方に制度のこと・実績内容をお聞きしました。

鳥取県リユース容器等活用支援事業補助金

 

新型コロナウイルス感染症のまん延予防のため、飲食店等でテイクアウトの利用が拡大していますが、多くのテイクアウト容器にはプラスチック製容器が使用されています。このため、『テイクアウト用容器をプラスチック製の使い捨て容器等からリユース容器や紙製等の環境配慮容器に切り替えること』及び『新たにリユース容器の貸し出しサービスを行う県内事業者を増やし、リユース容器を利用できる環境を整備すること』で、プラスチックごみの排出抑制や環境負荷の低減につなげることを目的とした補助金を創設しました。

Q.① この事業創出の背景・きっかけは?

 

A. 新型コロナウイルス感染症まん延予防の取組として、飲食店では持ち帰り(テイクアウト)需要が増加しているところです。 飲食物のテイクアウトは、多くは使い捨てのプラスチック製容器が使用されるなど、「とっとりプラごみゼロ」チャレンジ(※)を進める上で課題となっています。  このことから、テイクアウト用の容器を使い捨て容器からリユース容器や紙や竹製等の環境配慮容器に切り替える事業者への支援を実施しました。

 

※単純焼却や埋立などの「ごみ」として廃棄されるプラスチックをゼロにする鳥取県の取組

Q.② この事業を創出後の店舗さんの反応は?

A. 申請数は2021年1月末時点で申請数は47件です。

Q.③ 店舗さんはもともとテイクアウトされていましたか?

   それとも、店内飲食のみでしたか?

A. もともとテイクアウトをされていたり、コロナ禍でテイクアウトを始められたなど、本補助金の開始前からテイクアウトをされていた申請者が多いです。

Q.④ 支援金の使い道は

   紙容器等でしたか?リユース食器はありましたか?

A. 申請段階では、2割以上の申請者が「リユース容器」を購入する予定としています。  なお、「紙・竹製等のバイオマス素材使用容器」を購入する予定の申請者が7割以上、「生分解性・バイオマス素材配合・エコマーク認証等のプラスチック製容器」を購入する予定の申請者が2割以上です。

 

※複数種類購入する予定の申請者もいるため、10割を超えます。

Q.⑤ 申請し、エコテイクアウト容器を実施した店舗さんの反応や、購入した人の感想等があれば

A. まだ流通している商品が少ないため、一般的な使い捨てプラスチック容器よりも高額、種類がない、購入できる業者が限られる等の感想がありました。  ただ、環境保全のためにプラスチックの削減にできる限り協力したいというお声もあり、できる限り継続して環境配慮容器を使用していただき、御協力いただければと思っています。

Q.⑥ 今後、この事業の予定はありますか?

A. テイクアウトにおける環境配慮容器の購入費用に対する補助金については、補助率を変更(10/10⇒1/2)して継続実施する予定です。昨今、プラスチックごみによる環境汚染が問題になっていますが、このような補助金の利用をきっかけに、プラスチックごみ問題や環境保全について考えていただければと思います。

店舗さんに紙容器の利用意向を調査

鳥取県の補助制度の活用者は多いですが、テイクアウトを提供する多くの店舗がプラ容器を使用しています。

そこで、さらに環境にやさしい紙容器等の店舗さんが増えるにはどうしたらよいかと、鳥取県西部の店舗さんに紙容器の利用意向を調査してみました。

photo1.jpg

店舗でのヒアリングの結果、今まではプラ容器が前提になっている店舗さんが多く、紙容器が選択肢として無いようでした。そこで、紙容器に盛り付けていただいたところ、

「使用感はプラとの違いはあまり感じない」

「意外と工夫次第でセンスのよい盛り付けに見せることができる」

「今後は、容器の選択肢になりそう」

「紙容器を使うことをお客さんが積極的に支持してくれると励みになる」

 

といった意見をいただきました。

まとめ

「紙容器が選択肢になかった」という店舗さんがあり、情報を提供することの大切さを改めて感じました。

 

また、環境に配慮した容器にした方が良いという考えの店舗が全国的にも増えてきたのも事実のようです。消費者も環境に配慮した容器は相対的に健康にも配慮していることが多く、紙や木、竹などの自然素材で作られた容器を使用する店舗を利用したい人も増えているようです。
そのような希望を叶える、サステナブルな素材で作られた容器も増え、手に入りやすくなったことも事実です。

 

コロナ禍だけではなく、今後も様々な要因で、テイクアウトやデリバリーを続ける店舗は減ることはなさそうです。一つでも多くの店舗で環境に配慮した容器が提供できるよう、情報提供や消費者としての選択が求められています。

事業主催:鳥取県地球温暖化防止活動推進センター
環境省地域における地球温暖化防止活動促進事業
Design& Coordination by KOTANI DESIGN OFFICE